金魚すくいの金魚ですから、生まれてからずっと怖い思いばかりして
きたのかもしれません。
かわいそうなことをしました。
息子は、まったく意味がわかっていないようです。
「かわいそうだねぇ…」と口では言いつつも、庭に小さなお墓ができたことを
無邪気に喜んでしまっている息子に苦笑しながら、子どもの頃の死にまつわる
記憶をたどっている自分に気づきます。
5歳のとき、1つ年上だった近所の友達が、病気で亡くなりました。
お通夜にいったら近所の子どもたちがいたので普通に遊んでいたけれど、
何かのはずみに突然どばーっと涙が出て、びっくりしました。
泣いているのを、大人たち…特に母に見られるのがたまらなくイヤだった
ことを覚えています。
それが、死というものに関して、自分で思い出すことのできる記憶としては
一番古いものです。
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